普段は古い建物や町並み、喫茶店を取り上げているこのブログですが、コラム的に。
この夏に、製造されてから半世紀近く経つ古いモノを二つ買ったので書き散らしていきます。
一つ目は腕時計。少し前からその魅力にはまってしまい、ついに最も惹かれたものを買ってしまいました。

購入したのはオメガのコンステレーション。
Cラインと呼ばれるケースが特徴的な、アンティーク腕時計でもド定番の一本です。
コンステレーションは1950年代に生まれてから現在でもラインナップに載る商品ですが、こちらは1970年前後に製造されていたCラインの前期モデルです。
シリアルナンバーを見ると、この個体は1969年に製造されたもののようでした。

時計を買うにあたり狙っていた基準は、一つ前に使ってたセイコーのロードマチックより上位クラスにあるもの、そしてクロノグラフやダイバーズではない、三針のシンプルな時計であることです。そこで琴線に触れたのがこのコンステレーション。
コンステレーションにもいろいろなモデルがありますが、探すうえでマストだった条件は以下の二点。
- Cラインの前期型であること
- 日付のみであること
アンティーク・ヴィンテージらしさを感じるCラインケースに惹かれたので、買うならこのモデルにしようと決めていました。
その中でも、6時位置に☆が載っている前期型という点も譲れなかったですね。後期型は☆ではなく、OMEGAという文字になります。
また、日付のみを選んだのは単純に曜日を合わせる手間を省きたかったからです。
この一個前に使っていた時計は曜日もあるものだったので、次は省略しようと思いました。つけるのを休む日も設けてますからね~(あとは機構が単純なほうが整備費が少しでも抑えられたりしないかな~と思ったり笑)

他にこの個体を選んだ理由としては、ケースが金ではなくステンレスなことと、ブレスレットが純正だったこともありますね。
特にメッシュブレスレットは珍しさもありますし、やれた感じもなかったのが嬉しかったです。
このモデルは流通量も多いので、これくらい絞っても良さげな個体が見つからないということは起きにくいですね〜

りゅうずもΩマークが入った純正。一段引き出しで時刻合わせ、二段引き出すと日付送りです。ドーム型のこんもりとした風防もかわいい。

裏蓋にはこのモデルを象徴する天文台!
星座を意味する「コンステレーション」、表の☆と、天体に関する要素がたくさんあるのも気に入ったポイントです。
アンティーク品なので気休めにもなりませんが、水にも強いスクリューバックなのもこの年代の良いところ。

盤面のアップ。CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIEDというプリント文字も誇らしげ。天文台による試験が重視されていた時代を感じられます。
小傷はありますが、OHする前に比べたらだいぶきれいになったので満足しています。
この個体はネットオークションで買いましたが、届いたときには異常に進みが早かったです笑
OH前提と考えていたのですぐに都内でチェーン展開している修理店に持ち込みましたが、ゴミが入っていた影響らしい。
修理費見積もりのときにはお店の人からはそこまで状態が良くないと聞いていたものの、OHはすんなりいったようで一か月で完了。整備後の検査では日差±5秒をたたき出したと聞きました(!)
あくまで検査の段階とのですが、2か月ほど使った現在でもそれが嘘じゃないと感じるほどズレは少ないです。
気になるお値段ですが、本体とOH代合わせて12万円ほど。この価格感も買おうと思った理由の一つですね。
ちゃんとしたお店で整備済みのものを買った方が安心といえば安心ですが、これなら満足です!
ということでアンティーク腕時計の紹介でした。
古いお店や建物が好きという趣味がこの方面に向くとは最初は思いませんでしたが、56年前に生まれた、自分よりもはるかに歴史がある物が腕に収まっているという感覚はなんとも楽しいものです。
この夏に購入した二つめのモノについてはまた今度。