京阪神は至る所にアーケード商店街があるなと感じていますが、その規模も大小さまざま。今回は神戸の中心、三宮からも近い所にある商店街を通って来ました。
訪問:2024年12月
中西市場

阪急の春日野道駅から歩いてすぐ、北側にある交差点。"かすがの坂"という名前の通りがありますが、この辺は北に行くとすぐ坂があるので歩いていておもしろいです。

そこから右へ進んだところ、建物の間にあるここが中西市場の入り口。商店街にゲートはつきものですが、こちらはすごく簡素で穴ぐら感がすごい。

中は漢字の「七」を左に90度回転したような形(十字の右端に、上向きの通りを追加したような感じ)
中央には老舗そうな喫茶店。訪れたのが日曜だったので、全体的にひっそりとした雰囲気でした。

アーケード商店街というよりは一つの建物の中のように感じられますが、航空写真を見ると個別の建物が並ぶ間に屋根が渡されているように見えます。
レファレンス協同データベースによると、大正12年には存在していたことが確認できるとのこと!
なんでも、近くにできた川崎重工業の製鉄所の発展にともなって栄えたとのこと。思った以上に歴史がある商店街でした…!

横の通りを歩いていく。シャッター商店街のようですが、おそらく全部のお店が閉店しているわけではないと思う。。
シャッターが開いているタイミングで来たかったですね〜

冒頭に見た通りに面する、西の出入り口に出ました。
電飾付きの看板の色合いがなんともレトロ!

こちらは北の通り。こちらには出入り口が二か所あります。
ここで目的は達成できましたが、奥に見える大きなアーケード商店街が気になったので向かってみます。
大日六商店街

大日六商店街に入って行きます。こちらは天井が高く、一般的な全蓋式アーケードといった様子。
またしても曜日のせいか開いているお店は少なかったです。でもさすがに人通りがある。

アーケード内には、大日6と書かれた看板がそれぞれのお店の軒先にぶら下がっています。
たまに絵柄が入っているものもあったりして、バラエティー豊かで楽しい。
商店街の看板は個性があって良いですよね~参考までに、ここまでの途中で通りかかった商店街のものを上げます。



なんとも老舗そうなお茶屋さん。お店よりも、ここで沖縄や奄美大島の乗船券を取り扱っているという看板に目が行ってしまいます。どんな縁があるのでしょうか…笑

時おり、建物を解体しているらしき現場や、新しめな集合住宅となっている区画があります。
このあたりも少し前までお店があったのでしょう。

こちらの美容室は歴史の長そうなモルタルです。

一区画、100mとちょっとくらいの長さなのですぐに反対側まで抜けちゃいました。
こちら側は看板は無く、スパッと終わっています。向こう側も撮っておけばよかった…
この時はこのまま引き返して駅へ向かったのですが、後になって、何年か前まではこの写真の背後にもアーケードが続いていることがわかりました。。
今となってはただの道路でしたが、この背後にも大日五、大日四商店街と続いていたようです。
ギリギリ生き残った状態だったのかなあと考えると、もっとよく見ておけばよかったと思うばかりです。
この記事の投稿時点のGoogleマップの航空写真では、解体されたアーケードが写っています。