日々のおでかけ記録

町並みや気になった場所の記録

重伝建地区の宿場町・熊川宿(上ノ町・中ノ町)

福井県小浜市にある重伝建地区、熊川宿を見てきました。
福井県には重伝建が二つありますが、その両方が小浜市内にあります。
こちらは京都へ続く若狭街道(鯖街道)の宿場町で、中継点として賑わっていたそうです。

訪問:2022年10月

上ノ町

熊川宿の南、京都の方面から歩いていく。
観光地化していますが、住んでいる方もいます。

滋賀県へ抜ける国道303号から脇道に入ると熊川宿です。
かつてはこちらがメインストリートだったのですが。

幕府から正式に認められた街道ではないのですが、しっかり番所がありました。
主要な宿場町には欠かせない本陣は無いようですね。

この宿場町では赤い色をした建物がちらほらあります。
この色はベンガラのようです。

先程の建物は横から。これこそ宿場町の建物って感じがしますね。
隣は潰れていますが…

道の端には水路が流れています。
昔はここに降りて水を使ったりしたのでしょう。

歴史を感じるお宅。歴史を感じます。
昔に使われていた家財道具が外に出ている。

通りを見ていると、全体的に赤みかかった建物が多く感じますね。
どうしてベンガラ色を付けたのかはちょっと調べた程度ではわかりませんでした。。

二階の天井が低くて袖壁がある建物が見えると雰囲気が増しますよね~
築何年なのでしょう。

中ノ町

途中で川を渡る。ここからはお店も多いエリアです。

少し歩くと比較的最近に建てられた木造二階建ての建物が見えてきました。
この時は開いていませんでしたが、1940年に建てられた熊川村役場の建物を使った資料館のようです。

役場

お店が並ぶ一角。人通りも増えてきました。
町屋が並んでいる風景は良いですよね。かつての賑わいの一部を見たような気分。

もと商店の建物かな。二階が格子です。

松木神社。
明治に入るまで小浜藩の年貢米が集まる御蔵屋敷があったようです。

年貢米はこの近くを流れる北川の舟運によって運ばれていたみたいです。
近くに川湊へ続く御蔵道が残っています。

熊川宿のほぼ中心。右には重要文化財になっている住宅があります。
問屋を営んでいた、荻野家住宅です。この主屋は熊川宿最古の町家(1811年頃)だそうです。

玄関を挟んで隣には荷蔵が建っています。
蔵が道に面しているのは珍しい気がします。

案内板

土間?までは入ることができました。
運送業の看板と、建物の写真が展示してあります。
一般公開はしていないようでした。

通りが国道に合流します。ここから先も熊川宿の町並みは続いていますが、この時はここで終わりなのだと思って引き返してしまいました。。
宿場町でよくある遠見遮断の部分だと思うのですが、やってしまいました…
この日は色々詰め込みすぎて焦っていたのですね。機会があればリベンジしたいです。