神戸の中心地である三宮。そのJRの駅の近くに、時間が止まったような公認市場があります。
シャッターの目立つ商店街ですが、こぢんまりとしていて独特な断面図と空気感から、よくある商店街とは違うなあと感じました。
訪問:2022年10月
市場に連なる商店街
JR三ノ宮駅から5分もかからず行くことができる商店街、二宮商店街です。
今回お目当ての二宮市場はこの中から入ることができるのですが、ここに来るまでですでに人通りが少なかったです。
多くの観光客でにぎわう、多くの人がイメージするだろう神戸とは違い、ここは地元に根差したという雰囲気。
釣り下がっている看板と大きな広告募集が目立つ。
釣り下がっている看板と大きな広告募集が目立つ。
公認二宮市場
こんな商店街の途中に二宮市場への入り口があります。
この背後には商店街の入り口もあるので、十字路みたいになっています。
実はこの場所、2022年の大ヒットアニメ映画の『すずめの戸締り』にも登場します。
この左後ろにあるお店が写るシーンがあり、二宮市場も若干見えたのですが、映画を観に行ってついこの間自分が行ったことのある場所が出てきたので驚きました(廃要素のある物語なので好きな人にはオススメです)。
このときは市場の入り口しか撮っていなかったのが悔やまれる…
そんな二宮市場ですが、入ってすぐ右にあるお店は営業しているようでした。
ですがそれ以外はと言うと、、、
どこまで行ってもシャッターが続き、長らく人が立ち入っていないような雰囲気さえ感じました。
一応ちゃんとした公式サイトもありますし、そこにはお店も載っていたのですが。
日曜の昼過ぎという時間のせいでしょうか。
今ではこんな様子の市場にも、それを管理する事務所があるのだなあ…
正直人が集まっているところを全然想像できません。
屋根も分かれていますが、この何と言っていいかわからない素材の組み方に味があります。
この市場ができたのは大正12年で、アーケードになったのは昭和35年ということなので、築60年は超えているということですね。
特徴的な形をした屋根は光を通します。
こんな膨れたようなシャッターは初めて見ましたね。
ちなみに、まったく人通りが無いというわけではないです。よく見ると空調が天井から下がっています。
昭和59年に設置されたもののようですが、使われていなさそうな様子。
クーラー付きの商店街ってすごいなあ。。
昭和59年に設置されたもののようですが、使われていなさそうな様子。
クーラー付きの商店街ってすごいなあ。。
この通りも商店街となっていますが、この市場の入り口には惹かれてしまいます。
営業しているお店はあるものの、いつ無くなるかわからないなあと感じてしまいました。
実はこの一つ北にも市場の通りがあったのですが、すでにそちらは大きなマンションになっていました…
最後に二宮商店街を通り抜けてみました。
二宮温泉という名前には魅力を感じますね。